今回はチューブ型の商品の撮影をご紹介します。
チューブ型の商品はキャップが下になるものが多く、上からのライトが商品本体に写り込みやすい形状をしています。
通常の商品撮影のようなトップライトは盛大に写り込みます。
本体が白であればある程度の光の写り込みは気にならないのですが、本体に色や文字がある場合にはとても見にくくなってしまします。
今回は「日焼け止め」のチューブですので、夏の光をイメージしたライティングをしていきますが、その時にライトが商品本体にできるだけ写り込まないようにします。
それでは行ってみましょう!
撮影準備
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日焼け止めチューブ
- フェイスタオル(白)
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グラス✕1個
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アクリル氷✕3個(グラスのサイズにより個数は変動)
- 木の葉(フェイク)
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床用天板✕1枚
- 箱馬(4個)
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ストロボ ✕ 2
- 背景用紙(四六版イエロー)
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スタンド✕2
撮影セット図
こちらが今回のセット図です。
使っているライトは2灯です。
左側の直ライトがメインライトで、太陽光を模した影を作り出しています。
右のライトは天井と壁の間くらいの位置へのバウンスライトで(スタジオの天井は白)メインライトで出来だシャドウ部分が暗くなりすぎないようにしています。
メインのライトの位置はチューブの中心からチューブの左上の角に向かうラインの延長線上に配置します。
左上の角を狙ってライトを当てることで余計な光の写り込みが出なくなります。
ライトの高さは商品の色や影の出かたを見ながら最も良い位置に調整します。
ライトの距離は撮影スペースの許す限りできるだけ離すことが太陽光を模したライトを作るコツです。
(壁や天井の色などを考えながら最も良い位置と距離に配置します。)
メインのライトの位置が決まったら、壁の強さや商品のシャドウ側の明るさを見ながら、天井バウンスのライトの位置と強さを決めていきます。
下の画像はメインライトのみの状態です。
メインライトのみだと影が濃すぎで、画面全体も左上から右下にかけて明るさが落ちています。
(画面全体ができるだけ均一な明るさにすると太陽光で撮影した感じに近くなります。)
また、商品表面の凹凸が目立ってシワが見えています。
これらを解決するためにサブの天井バウンスを使っています。
レタッチで全体の色、傷、コントラストなどを調整して完成です。
カメラ位置は真俯瞰より少し下の位置で商品のキャップの下側が少しだけ見えるようにしています。
(少し下の影部分が見えることで、キャップの立体感が出しやすくなります。)
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