【商品撮影】コスメ切り抜き撮影のための必要機材とセッティング

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前回は、アパレル商品のための撮影機材と道具類について解説しました。今回は、コスメ商品の撮影に必要となる機材と道具について解説します。

 

コスメ商品はアパレル商品とは素材やサイズが違うため必要な道具類も異なります。この記事では、ウェブサイトや印刷でのプロダクトカットを想定し、切り抜き撮影を行う場合の手順と設定で解説していきます。

 

コスメ切り抜き撮影のセッティング手順

ステップ1:撮影台の準備

撮影台には、しっかりとしたスタンドや三脚などを使います。スタンドや三脚の上に自由雲台を乗せ、さらにその上にネジ穴を開けたアクリル板を取り付けます。
※ 使用するアクリルは、商品への不要な写り込みを避けるため、商品の底面と同じサイズか、少し小さなものを選びましょう。

 

ステップ2:トップライト(天トレ)のセッティング

撮影台の位置が決まったら、商品を乗せる前にトップのライトを先に仮組みします。今回は標準的なセットを組むため、天トレ+直ライトの組み合わせをトップライトにします。
まず、1000mm×1200mm程度の枠付きディフューザーをセンチュリースタンドに取り付け、商品台の上に拡げます。
今回の商品はコスメなので、紙の目が出ない「ユポ」をディフューザーとして使います。
ロールタイプのディフューザーを使う場合には、センチュリースタンドやオートポールを商品台を中心とした四隅に立て、クランプやアルミポールなどを使って商品台の上に拡げます。
この際、センチュリースタンドには転倒防止のためのウエイトを掛けてください。
次に、トップライトとしてミニブームスタンドもしくはセンチュリースタンドにライトを取り付け、商品台の真上から少しカメラ寄りの位置にセットします。
こちらにも転倒防止のウエイトを掛けておきます。商品上に配置する機材は、落下や転倒による商品破損の危険があるため、しっかりとした機材を選び、ウエイトを使って確実に転倒を防止します。

 

ステップ3:サイドライトのセッティング

トップの機材がセットできたら、次にサイドのライトをセットします。
サイドライトにも、ディフューザー越しの直ライトを配置します。
ディフューザーにはトップライトのものと同じ素材(今回はユポ)を使用します。
トップと同くらいのサイズの枠があればそれを使っても良いですし、幅1200mm程度のロールタイプのディフューザーを使っても構いません。
トップとサイドのライトが組み終わったら、いよいよ商品台に商品を載せます。

 

ステップ4:商品の固定とカメラのセッティング

雲台に取り付けたアクリルに、両面テープやグルーなどを使って商品が落ちないようにしっかりと固定します。商品を乗せたら水平・垂直が取れているかを確認し、自由雲台で細かく調整します。このとき、水平・垂直を正確に取るために水準器などがあると便利です。
商品が固定できたら、カメラをセットします。カメラは商品の正面から水平のアングルで構えます。
レンズは中望遠〜望遠のものを使用します。コスメ撮影では、中望遠以上のシフトレンズなども使いやすくおすすめです。

 

ステップ5:切り抜き用背景のセッティングとエッジ出し

商品とカメラの位置が決まったら、切り抜き撮影のための背景をセットします。商品のサイズに合わせたディフューザー、乳白色アクリル板、ソフトボックスなどを切り抜きの背景として配置します。背景にもライトを当てて、商品の背景を白色(白飛ばし)にします。
続いて、切り抜き用の背景に対して、黒の紙で作った帯を使い、商品のエッジ(輪郭)に合わせて光をカットしていきます。商品のエッジに黒の紙が写り込むようにすることで、商品のエッジをくっきりと立たせます。※商品のエッジを立たせることで、印刷物やWebサイトで白背景に写真を配置した際、商品が背景に溶け込んで同化してしまうのを防ぐことができます。

 

ステップ6:ライトの最終調整と撮影

ここまでセットが組めたら、ライトの微調整に入ります。トップのライトは、商品の色が最も良く出る場所を探りながら慎重に位置を決めます。サイドのライトは、商品の陰影や質感、ハイライトのバランスが最も美しくなる場所に調整します。
ライトの位置が決まったら、商品の陰影のバランスを見て、必要であれば白レフや銀レフなどを逆サイドや商品の下にセットします。
最後に、露出計で個々のライトと全体の露出を計測し、撮影を行います。

 

コスメ撮影の必要機材と道具まとめ

 

  • 撮影台
    三脚やスタンドを撮影台として使用します。
  • 自由雲台
    あまり大きすぎない雲台を撮影台にセットします。
  • ネジ穴付きアクリル
    ネジ穴のついたアクリル板を雲台に取り付け、商品を乗せる台にします。
  • 水準器
    小型の水泡平型水準器やレーザー水準器など。
  • 枠付きディフューザー
    アルミの枠にユポやアートレを張ったもの。
  • ロール状のディフューザー
    ロールになっているユポやアートレ。
  • ミニブームスタンド、センチュリースタンド、オートポール、アルミポール
    トップのライトをセットしたり、ディフューザーを拡げるために使います。
  • ウエイト
    トップライトの機材などが転倒するのを防止します。
  • 乳白色アクリル板、ソフトボックス
    切り抜きのための白飛ばし用の背景として使います。
  • 黒紙の帯
    四六判の黒紙を帯状にカットしたもの(商品のエッジ出し用)。
  • 両面テープ、グルー
    商品の固定に使用します。
  • エレンクリップ、スーパークランプ+U字フック、目玉クリップ
    ディフューザーを拡げたり、固定したりするために使います。
  • 白レフ、銀レフ
    陰影のバランス調整に使用します。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は、コスメの切り抜き撮影で使う機材や道具について詳しく解説しました。
今回ご紹介した機材や道具はコスメの撮影でよく使う基本的なものですが、リップ、コンパクト、チューブなど、商品の形状や色、素材の違いによって必要なものは変わってきます。また、イメージカットなどを撮影する場合でも、使用機材や撮影セットは異なります。
今回の記事を、ご自身のコスメ撮影のヒントにしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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