高品質な商品撮影に必須!絶対に揃えておきたい基本の機材& 道具リスト

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高品質な商品撮影を行うためには、事前の準備をしっかりすることが何よりも重要になります。

ただし、一括りに商品撮影の準備といっても、実は**「2段階の準備」**が必要になるのをご存知でしょうか?

  • 第1段階:商品撮影をする際に「必ずといっていいほど必要になる」基本の機材や道具

  • 第2段階:具体的な「商材ごと」に必要になる特化型の機材や道具

第2段階の「具体的な商材ごとに必要となる機材や道具」については、別の記事で詳しく解説していきたいと思います。

そこで今回は、**第1段階である「商品撮影をする際に必ずといっていいほど必要になる機材や道具」**について、なぜそれが必要なのかという理由も含めて詳しく解説していきます。

それでは早速、はじめていきましょう!

1. カメラとレンズ

写真を撮る以上、カメラとレンズが必要になるのは当たり前ですが、商品撮影に適した機材を使うことで、より高品質な撮影を行うことができます。

商品撮影に適したカメラの条件は、以下の6つです。

  1. フルサイズデジタルカメラ

  2. 高画素機であること

  3. テザー撮影が可能

  4. 外部ストロボが使える

  5. マニュアル操作で撮影ができる

  6. レンズが交換できる

この6つの条件を満たしたカメラがもっともオススメです。それぞれの理由を詳しく解説します。

  • ① フルサイズがおすすめの理由
    単純に「画質が良いから」です。物理的にイメージセンサー(光を受け取る部分)が大きければ大きいほど、画質は向上します。

  • ② 高画素が良い理由
    撮影後にトリミング(切り抜き)をしても、画素数が維持されやすいからです。商品撮影では、あえて広めに撮って後からトリミングや編集をするのが一般的なので、低画素機だと画素数が足りなくなる可能性があります。また、あえて被写体を小さめに撮影して「被写界深度(ピントの合う範囲)を深くする」というテクニックも、高画素機だからこそできることです。

  • ③ テザー撮影が可能
    テザー撮影とは、カメラとパソコンをケーブルで接続し、撮影した画像を直接パソコンに転送する撮影方法です。撮影と同時に画像を大きな画面で確認できるうえ、カメラのSDカードとパソコンの両方に同時保存されるため、データ消失のリスクが減り安全性が高まります。

  • ④ 外部ストロボが使える
    高品質な商品撮影において、ストロボを使った「多灯ライティング(複数のライトを使った照明)」は避けて通れません。そのためにはカメラに外部ストロボを接続するための接点(ホットシュー)やシンクロ接点が必要になります。

  • ⑤ マニュアル撮影ができる
    オートモードでは、光やピントの深さなどを撮影者の意図通りにコントロールすることが困難です。そのため、全てマニュアルで設定・操作できるカメラ(ミラーレス一眼など)が最適です。

  • ⑥ レンズが交換できる
    レンズが交換できなくても撮影自体は可能ですが、商品や撮影意図に合わせてレンズを交換できた方が、より高品質な仕上がりになります。

もちろん、これら6つの条件が全て揃っていなくても、極端な話スマホでも商品撮影は可能です。しかし、その分撮影の手間が増えたり、工夫が必要になったり、品質面である程度の妥協が必要になってきます。

2. パソコン

デジタルカメラ単体でも撮影は可能ですが、パソコンがあれば撮影のクオリティと効率が劇的に上がります。

理由は以下の通りです。

  • 大画面でのチェック: 撮影した画像をすぐに大きなモニターで確認できるため、ピントやホコリ画面の構成などを細かい部分までしっかりチェックできます。

  • 安全性の確保: カメラのSDカードとパソコンに同時に画像を保存でき、撮影しながらバックアップが取れるため安全です。

なお、パソコンとカメラを直接接続してテザー撮影を行うためには、テザー対応のカメラ本体と、専用の「キャプチャーアプリ(ソフト)」が必要になります。

3. 三脚と雲台

商品撮影は「基本的に被写体が動かない」ため、厳密なアングル合わせ、画面の作り込み、ライティングの微調整が可能です。

しかし、せっかく厳密に調整をしても、手持ち撮影をしてしまうとカメラがズレてしまい全く意味がありません。そのため、商品撮影ではカメラを三脚と雲台でしっかりと固定したうえで作業をすすめることをオススメします。

4. 撮影環境(撮影スペース、撮影スタジオ)

商品撮影は、大抵は屋内(スタジオ)で行われます。屋内であれば、時間や天候などに左右されず、時間を掛けて安定した撮影ができるからです。

撮影環境として必要な条件は以下の通りです。

  • ある程度しっかり遮光できる環境であること

  • 機材を置く適度なスペースが確保できること

  • (可能であれば)部屋の中にあまり強い色が使われていないこと
    ※壁紙などに強い色があると、商品に色が反射(色被り)してしまい結果が悪くなるためです。

5. 照明機材(ライト)

現在主流のライトには**「ストロボ」「LEDライト」**の2種類があります。

【LEDライトの特徴】
操作が簡単で、目で見たままの光が写真に写るため、初心者の方でも扱いやすいのがメリットです。しかし、LEDはストロボと比べて環境の明るさに影響を受けやすいので、撮影品質を上げるためには、撮影環境を「全暗黒」に近い状態まで完全に遮光する必要があります。

【ストロボの特徴】
慣れていないとLEDに比べて操作が複雑に感じるかもしれません。しかし、ストロボの強い光は「全暗黒にできない環境でも撮影が可能」であり、さらに「多少動きのある被写体でもブレることなく撮影できる」という大きな利点があります。そのため、商品撮影においてはストロボが最もオススメの照明機材になります。

ライトの数は最低でも2灯、できれば4灯ほど用意しておくと、ほとんどの商品撮影に対応が可能です。

6. スタンド類とウエイト

【スタンド類】
ライトを使うためには、それを支える専用のスタンド類が必要です。どのようなスタンドが何本必要かは撮影する商品によって違いますが、はじめは最もスタンダードなタイプのスタンドを**「所有するライトの数+1〜2本」**程度用意しておけば良いでしょう。

  • ※注意点※
    ライトとスタンドを接続する部分の形状には「オスダボ」と「メスダボ」があります。必ず形状の合うものを選んで購入してください。

【ウエイト(オモリ)】
ライトを付けたスタンドが転倒しないように足元に置くオモリです。はじめは2つ程度あれば十分です。

7. ディフューザー・レフ板類

光を柔らかくしたり、反射させたりするための道具です。アンブレラやソフトボックスなどはあれば便利ですが、はじめは無くても撮影できます。まずは以下を用意しましょう。

  • 撮影用トレーシングペーパー、ユポなど: 光を柔らかくする(ディフューズする)ために使います。幅100cm(1000mm)程度のものを1本用意しておきましょう。

  • レフ板: 光を反射させて影を起こすために使います。「3✕3(910mm✕910mm、厚さ5mm〜7mm)」の白いスチレンボードを1枚用意しておきましょう。

8. その他の便利な道具

撮影現場で必ず活躍する細かな道具類です。

  • テープ類: 撮影用の黒テープ、白テープ、ベージュテープのほか、布ガムテープ、紙両面テープ、布両面テープ、セロハンテープ、養生テープなどを揃えておきましょう。

  • エレンクリップ: 何かを挟んだり固定したりする大型の撮影用クリップです。はじめは4つ程度あれば良いでしょう。

  • スーパークランプ: 機材をポールなどに固定する強力なクランプです。はじめは2つ程度あれば良いでしょう。

  • 箱馬(はこうま): 撮影台の脚にしたり、踏み台にしたりと様々な使い方ができる撮影用の木製箱です。はじめに4つあればほとんどの撮影に対応できます。

  • 撮影台: 商品を乗せる台です。建築用の「3✕6(サブロク・910mm✕1820mm)」の木製の板がおすすめです。撮影用としては厚さ15mm以上あれば良いでしょう。
    ※4✕8、4✕6、3✕3など多くのサイズがありますが、まずは3✕6があればほとんどの撮影に使えます(ジュエリーなど極端に小さな物だけを撮るなら、最初から3✕3を選ぶのもアリです)。

9. 背景素材

商品の印象を決定づける背景素材も必須です。

  • ラシャ紙(必須): 白、黒、グレーのラシャ紙を基本とします。サイズは四六全判(788mm × 1091mm)で、各色2枚ずつ程度用意しましょう(模造紙でも代用OKです)。これらは背景紙としてだけでなく、レフ板や遮光板の代わりとしても活躍します。

  • 色ラシャ紙: ブランドイメージに合わせて使いたい色があれば用意します(他の洋紙、和紙などでもOKです)。

  • バックペーパー: かなり大きな被写体を撮る場合は、ロール状のバックペーパーが必要です。「セットペーパー」や「サベージ」などの製品が使いやすいでしょう。

  • 布: 必要であれば、布も背景として使用できます。大きめのもの(100cm✕100cm以上)があるとシワを寄せたりドレープを作ったりと使いやすいです。


まとめ

商品撮影を始めるにあたって、第1段階の準備としては今回ご紹介した機材や道具を揃えることをおすすめします。
これらは、ほとんど全ての商品撮影で共通して使うことができる基本セットになります。

次回以降の記事では、第2段階である「具体的な商材に合わせた機材や小道具の選び方」について詳しく解説していきます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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